子育てと介護のダブルケアラーさんを元気にしたい、NPO法人こだまの集いの室津です。
2023年12月14日(木)13:30-16:30 東京都助産師会(東京都委託事業)に代表理事の室津が登壇させていただきました。
また介護と子育て領域の架け橋として、当法人と協同で杉並区方南地区でダブルケアカフェの開催を行ってくれている、地域包括支援センター ケア24方南センター長 関根麻里絵様。
産前産後のダブルケア経験者の大分県 しましまカフェ 代表 佐藤智子様(通称もこちゃん)にお願いをし一緒にご登壇をいただきました。
~本講座の目的(GOLL)~
本講座では、
①少子高齢社会における産前産後ケアと介護領域の専門職が、どの様に繋がっていけるか考えること
②産前産後の夫婦が安心して赤ちゃんを迎えられる様にダブルケア当事者の声を通して、支援のあり方について考えることを目的としました。
~当日の講座の様子~
◯地域包括支援センター ケア24方南センター長 関根麻里絵様は、自身が保健師として行政職員としてのご経験や現在の地域包括支援センターに従事されているご経験からみえる社会について分かりやすくお話をお伝えいただきました。
「ゆるやかに手を繋ごう」「対象者の言葉の奥の背景を想像しながら、アセスメントする重要性」についてのお話が大変印象に残りました。
◯室津からは、武蔵野大学の社会福祉学科 渡邉浩文教授らと共に行った調査で聞かれた、産前産後のダブルケアラーさんのお声や情報を共有や「地域ケア会議」のご提案をさせていただきました。
◯産前産後のダブルケア経験者の大分県 しましまカフェ 代表 佐藤智子様(通称もこちゃん)からは、実体験に基づく心の声をお聞かいただきました。
※もこちゃんは、産後退院したら介護に戻る必要がありました。
もこちゃんの願いは、退院前にゆっくり寝たいという希望でした。
「がんばれ」という言葉は、時にいろんなケアを抱えている人にとっては孤独感に繋がってしまいます。
ご参加されていた助産師・保健師の皆さまからも涙を流して傾聴していただき、励ましのお声も多くいただきました。
大事な事例として、助産師さん・保健師さんたちのケアの見直しでも話し合っていただけるというお声もいただきました。
もこちゃんの経験が、今後産前産後のダブルケアラーさんの安心して出産・子育てのしやすさに繋がりますように。
~まとめ~
産前産後の子育てをしながら、介護をしている方の人口は肌感覚ですが少なくないです。
安心して赤ちゃんを産み育てられる社会になりますように。
当法人は、今後も子育て領域と介護領域の専門職のつなぎ役を今後も担ってまいります。
本当に弥栄な、温かい時間になりました。
主催の東京都助産師会様(東京都)、関根様、佐藤様ありがとうございました。
- 当法人役員4人が編著者・コメント執筆者として参画
- 26事例!ダブルケアケース
- 当事者、子育てや介護の専門職(保育士、ケアマネジャー、スクールソーシャルワーカーなど)、研究者などの多様な視点で事例ごとの解説付き!
「子育てと介護のダブルケア~事例からひもとく連携・支援の実際~」中央法規出版 2023年