ダブルケア当事者の声を行政・支援者に届けることをミッションにしている、NPO法人こだまの集いの室津です。
先日、子育て×介護×仕事の見える化ワークショップ作成事業に、帝京大学の寺田由紀子先生をゲストにお迎えし、ご講義を頂きました。
寺田先生は、ダブルケアにおける男女の役割、就労に関する研究に取り組まれていらっしゃいます。
【自分の中の〈無意識の男女の仕事、役割の決めつけ〉について】
寺田先生から、クイズ形式で楽しくお題を出していただいたのですが、
例えば、外科医とかパイロットは男性の仕事という無意識の決めつけを自分が想像する以上に持っていることに驚きました。
また、保育士さんや看護師、介護職といったケア職は女性が多いイメージがあるという話題も講義内ではあがりました。
まず〈自身のもつジェンダーバイアスに気づく〉重要性について、寺田先生はおっしゃっていました。
自身のもつ男女の役割の固定概念に気づく。そうすることで、自分の持つ価値観を相手に押し付けることなく、配慮しあえる第一歩の入り口になりますね。
男性と女性が、相互に意識を改革させていけると、お互いの役割(子育て、家事、プラス介護も)が調整しやすくなるかもしれません^^
【寺田先生の印象的だったメッセージ】
「家事や育児、介護は、人間誰しもが生きていくのに必要なスキルである」
パートナーが、いつも健やかで元気でいられれば良いのですが、時にどちらかに休息が必要な時、または病気をしたり、家族の誰かにケアや介護が必要になった場合、臨機応変にパートナー同士で動くことが出来たら、安定した家庭生活に繋がりやすいですよね。
各ご家庭のパートナー同士で、公平のバランスを探していけると良いのではと、
講義を受けさせていただいて感じるところでした。
本プロジェクトでは、そんなきっかけ作りに繋がるような場を作っていける準備を、継続して進めていきます。
【講義内容(レジメ)】
○職業上の男女の差別は?思い浮かぶことをあげてみよう。
○身近に潜むジェンダーの不平等は?
○家庭における性別分業観
○男性が、家事や育児に取り組むために
○女性と就労
○ダブルケアにおける男女の役割、就労について
今回は、帝京大学様、寺田先生のご厚意により、本プロジェクトのメンバーに向けたご講義を頂きましたことに心から感謝申し上げます。
本プロジェクトは、【杉並NPO活動資金助成事業】で行っております。
杉並を変える 暮らしを変える 杉並区では⼦育て⽀援、障害者、⾼齢者への福祉サービス、まちづくり、社会教育、環境保全などの、さまざまな地域 貢献活動がNPOの⼿で⾏われています。「杉並区NPO支援基金」では、皆さんからの寄附をもとに、こうした活動を行っております。
<杉並区WEBサイトより引⽤>
https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/r0207/1060145.html