子育てと介護が重なった<ダブルケア>支援の啓発及び整備促進に取り組む、NPO法人こだまの集い
(東京都杉並区、代表理事:室津瞳)は、杉並区NPO助成活動資金事業として、子育て、介護、仕事による
両立の困難感を視覚化し、パートナー同士で話し合いのきっかけ作りを行うためのワークショップ
(ベーター版)を作成します。
□プロジェクトの概要
日本は少子高齢化に伴い、また現役世代の晩婚化・晩産化に伴い、子育てと介護が重なる<ダブルケア>に
直面する人が増えています。
実際に<ダブルケア>に直面する当事者は、平均年齢39.6歳と働き盛り働きの方達です。
今後、子育てが終わるまでに3人に1人は<ダブルケア>を経験するというデータがあり、
決してマイノリティの課題ではありません。
(出典:ダブルケアに関する調査2018、 第8弾ダブルケア実態調査(ソニー生命連携調査))
<ダブルケア>の支援を行っている自治体は、全国で数か所とほぼ皆無の状況です。
<ダブルケア>の社会課題に対する現状把握を行い、支援方法を整備していく必要があります。
□なぜ、ダブルケアの支援が必要なのか?
・「育児」and「介護」が同時に重なった場合、縦割りの制度の狭間で当事者に支援が届きにくい現状があります。
これは、子育て&介護離職のリスクや体と心への負担感の増大、社会的にも孤立化してしまう危険性があります。
□なぜ子育て×介護×仕事の見える化ワークワークショップを作るのか?
<3つの理由>
●その1:
子育て世代に、突然親の介護が始まった場合に、パートナーと家族の負担が減らせるようにタスクの整理や価値観について早期に話し合えるきっかけ作り。
●その2:
子育て中に介護が重なった場合に、自身が<ダブルケア>だと気付くことができ、周囲に助けを求めることが出来る。そして、子育て&介護離職の予防、社会的孤立を予防する啓発実践も合わせて行う。
●その3:
ワークショップの参加より挙がった子育て、介護、仕事の両立に関する地域の声を、行政に届けるため。
◎帝京大学医療技術学部看護学科助教 寺田由紀子氏
<ダブルケア>と男女の役割 や就労面でのアドバイザーとして参画。
◎キャリアコンサルタント、介護離職防止対策アドバイザーのリー寿美子氏
<ダブルケア>当事者としての経験を持ち、子育てと介護と仕事の両立に関する助言や、ワークショップでのファシリテーターとして参画
◎一般社団法人GENY 企業主導型保育園 「保育所くまこぐま」園長 森安元希氏
保育士とケアマネージャーの資格を有している立場から、子育てと介護が重なった場合、どの様な支援が望まれるか、またどのような社会的資源に結び付けられることが望ましいかという点に関するアドバイザーとして参画。
◎株式会社and family代表取締役 佐々木将人氏
「仕事と介護の両立」支援プログラム けあとの遭遇®を開発・提供を行っている経験を踏まえ、ワークショップの企画・構成等のアドバイザーとして参画。
□プロジェクトのゴール
◎子育て世代にも、介護に対する大変そうなハードルを下げられるような体験型のワークショップを作成し、各ご家庭で、<ダブルケア>による両立の困難感を視覚化し、早い段階にてパートナーと話し合いのきっかけ作りを行います。また、ワークショップ参加者の皆様から挙がった、「子育て・介護・」仕事の両立に関する声を行政に届けることを目的として実施いたします。
尚、本プロジェクトで作成するワークショップは、参加者の皆様と回を重ねながら共に作り上げていくことを目指しているため、ベータ版の開発・運営を行い、来年度以降も広くワークショップを開催できるように目指していきます。
□最終的に目指すゴール
◎今後更に増えるであろう、「子育て×介護」の<ダブルケア>の方に対する支援の手や方法が行き届き、誰もが安心して過ごせる社会作りを目指していきます。
【杉並区NPO活動資⾦助成事業】
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<杉並区WEBサイトより引⽤>