8月27日(火)働き盛りである、 子育てと介護が重なったダブルケア当事者の方々が、どの様に仕事を両立していけるのかを話し合うワークショップを開催しました。
講師は、株式会社 セントワークス のワーク・ライフバランスコンサルタント 一之瀬幸生先生です。
参加者は、研究職の方やコンサルタント、介護保育事業に携わっている方、金融関係と幅広く、視野の広い意見が飛び交っていました。
【ダブルケアにおける大変なこと・不安なこと】
家族・職場・自分自身・社会(社会や行政)の4つの視点で話し合いました。
★職場:
職場の理解が得られない、職場の休暇制度を使いにくい、仕事が抱えきれない(出張が困難となる)、パワハラ、マタハラ等
キャリアアップが妨げられる不安や職場環境の理解不足からストレスにつながるという意見が挙がりました。こういった積み重ねが、子育てや介護離職の選択に走らせてしまう要因なのかと考えさせられました。
★自分自身:
体力の心配や子育て影響を与えてしまう可能性について危惧する意見が挙がっていました。
やはり、子育てと介護が重なった時に、子どもと高齢者をどっちを取るのかという究極の選択が生じる場面があり、こういったことはダブルケアに向き合う当事者の強いストレスに繋がるのだと思います。
★社会:
行政支援が子育てと介護に縦割りになっているので支援の受けずらさやどこに相談に行ったら良いのか分からないという意見が挙がっていました。
★家族:
家族の関係性の悪化や高齢者と子どもを同時に見ることへのストレスに関する声が挙がっていました。
【視野を広げるヒント、前向きになれるヒント】
このテーマで盛り上がったのは、大きく二つありました。
1.子どもと高齢者が一緒に過ごせる、支援サービス(幼老複合施設等…)があれば、双方のメリットがあるのでは。就労しているダブルケアラーが、子どもと高齢者の預け先が一つなら、負担が減り、経済的にもプラスになると考えられます。
2.社会のせいだけにするのではなく、日本の制度や介護等に覚悟する必要があるという話題がありました。
職場や同僚の理解があれば、仕事を調整しやすくなる。テレワークの充実や休む場合を想定した、第三者にも分かる引き継ぎ方法が重要。
★社会:
ダブルケアや仕事から離れられるレスパイトが必要。ワンストップサービスが望まれる。
★自分自身:
介護保険の申請から介護、子育て支援を生活に取り入れるためのトータルマネージメントをしてくれる存在がいてほしい。
簡単な生活動作をロボットに助けて欲しい。
★家族:パートナーの理解、家事の分担や男性も含めた働き方の見直しについて、積極的な議論が行われました!
ご参加頂いた方からアットホームな会になったとお言葉を頂きました。
当日の様子の一部をこのブログに書かせて頂きました。
ご参加者様、一之瀬先生、会場を提供してくださったコワーキングスペース factoria 皆様ありがとうございました。