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30年前にダブルケア支援団体を設立した方にお会いしました

「長寿万歳 熟女から学ぶ人生とは」

 8月25日横浜市緑区長津田の緑区民文化センターで開かれた、90代と80代の熟女がどの様に戦時中を生き抜き、戦後を生きてきたのか人生の大先輩2名が語る場に行ってきました。

 

当日は、人生のショートムービーを作成されている須摩修一さんの進行と映像を観ながらの対話となり、お二方の人生のエッセンスが分りやすく伝わりました。

 

今回の登壇者の1人である津野田京子さん(86)が、戦後子育てと介護が同時に重なった経験から、地域とと連携して支援団体を立ち上げられた話に興味深くお話を伺いました。

 

津野田さんの言葉で印象的でしたのは、「遠くの親戚より、近くの他人と助け合うことにした。」という言葉でした。

 

津野田さんが子育てと介護が重なったのは、恐らく40年位前からだとご推察するのですが、当時から徐々に核家族化が進んでいき、子育ても介護も家庭での課題という雰囲気があった様です。

 

しかし、津野田さんは子育てと介護が重なった時に到底無理だと感じたそうです。そして、よくよく考えた末に、地域で同様に子育てと介護をしていた奥さんに勇気を出して、お互いの家庭を助け合わないかと相談したそうです。そうした、きっかけから地域で介護(恐らく子育ても)を助け合う「たすけあい多摩」を設立し、仕組み作りを行なったそうです。

 

衝撃だったのは、40年くらい前からダブルケアは各世帯の課題として抱えがちな状況があり、悩んでいる女性達がいたのだということが分りました。

 

勿論、40年前から比較すると、子育ても介護もそれぞれに社会支援制度は構築されています。しかし、現状子育てと介護支援策の枠組みからは複合的な課題を抱えているダブルケアに直面している方に支援が届きにくい状況は変わっていないということが分りました。

 

そして、現在では少子高齢化が進行するが故に1人あたりが介護する人数の増加があります。

女性の社会進出で仕事をしている方も多いです。より、ダブルケアの課題については、深刻化していることが考えられます。

 

さて、ではどうするか。本日開催する、「子育てと介護を両立しながら、仕事を続ける方法について考えよう」セミナーでも、ディスカッションを通して意見を揉んでみて、また皆様にご報告をさせていただきます。

 

 話を「熟女から学ぶ人生とは」セミナーに戻します。もう1人の登壇者 外間加津子さん90代より令和に生きる世代に最も伝えたいメッセージをお聞きしました。

 

「人の尊厳を大切にして心豊かに生きてください。」というメッセージに沢山の想いが凝縮されているように感じました。

 

 先人から学ぶことは多いですし、それを次の世代に良きメッセージを伝える橋渡しになりたいと思いました。

 

代表 室津

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    須摩修一 (火曜日, 27 8月 2019 17:08)

    室津さん、ご来場いただきありがとうございました。このようにまとめていただき、共感していただけた事がとても嬉しいです。また私がダブルケアに参加した動機もご理解いただけたかと思います。次回は9月21日(土)武蔵小杉の市民活動センター開催の「ごえん楽市」にて午前10時半から津野田京子さんの上映と対話を実施します。関心のある方はぜひお出でください。